チョコレート

ワインの品質判定

ソムリエやアドバイザーおよびエキスパートの受検項目に”品質判定”があります。
実際、現場でも通用する重要な業務です。
アマチュア資格とはいいつつ、これくらいの知識やテクニックは当然備わっているであろうという前提のもとに、資格認定されますから、大変レベルの高い資格とも言えます。

成人していれば学生だろうと職業人であろうと誰でも受検可能ですが、合格率は40%以下と難関資格でもあります。
日ごろからどれくらいワインに馴染んでいるかが問われます。
熱意はけして数字で表せるものではありませんが、ワインをこよなく愛している人なら、産地や品質管理方法なども知りたいという欲求は自然と沸いてくるものです。

そこまで執着していないという人からみれば、その知識の奥深さや広さに驚かされますが、ほんとうに好きな人にはなんでもない知識でもあるのです。
具体的に品質判定とは、どういった基準で行われているのかといいますと、かなり細かいです。
例として、エキスパートの一次試験の内容はフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストラリア、アメリカなど、現在日本に輸入されてきている各国の主要ワイン産地と品種、相性の良い料理、原料である葡萄が育った土壌、葡萄の種類、栽培時期と製造元、ワインの風味、製法といったものになります。

もちろん国産も含まれています。
使用された葡萄の種類や栽培方法や土壌によっても、微妙にワインの風味や味に違いが出てきます。
熟成期間が長ければ、風味も変わってきます。
自国のブランドや伝承されてきた製法を厳守するために、国をあげて厳重に保護されている国がほとんどですから、当然、他の品種との違いはあります。

ずぶの素人にはどのワインも同じに思えますが、プロが判定すれば、すぐに銘柄や品質管理の善し悪しもわかります。
だからこそ業務として成り立つわけです。
たかがワインされどワインです。
細かい品質管理が出来る分だけ、おいしいワインを楽しむ事ができるのです。
美味しいお料理があれば、なお豪華な気分で、心満たされる食卓を味わう事ができます。


Copyright(C) 2013 お酒を美味しく飲む方法 All Rights Reserved.